焼け跡
その後しばらくして
私たちは火事があった実家にかけつけました
現場を見たとき
私は涙がとまりませんでした・・・
何もなくなってたんです・・・
私の思い出がいっぱいあった場所
ここに家があったってことが
信じられないくらい
ほんとうに何もありませんでした
隅の方に
燃え残っていた洋服や置物が山のように積まれていて
その中に私が大事にしていた猫の置物もありました
もうコゲコゲでしたけど・・・
両親は、火事の後始末で疲れ果てていて
私は両親のかわりに
ご近所に挨拶まわり
ご近所に被害が及ばなかったことも幸いでした
現場を見ればみるほど
旦那の父親の発言が思い出され
はらわたが煮えくり返るような衝動をおぼえました
今、旦那の父親の顔を見ると
包丁で刺しちゃうんじゃないか?
そんな怒りがこみあげてきたんです